自宅で美味しいステーキを食べるなら、肉の選び方が大切です。並んでいる肉の中から、より美味しい肉を選ぶポイントを押さえ、好みにあった部位を選ぶことでステーキを最大限に美味しく味わうことができるでしょう。
今回は、ステーキ肉の選び方や部位の違いについて解説します。保存や解凍のポイントといったよくある疑問についても回答するので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
ステーキ肉の選び方|スーパーで使える見た目でわかるポイント
ステーキ肉をスーパーで購入したいと考えている方に向けて、見た目で選ぶポイントを3つ紹介します。
- 赤身の色が鮮やかか
- サシがキレイに入っているか
- ドリップは出ていないか
1つずつ解説します。
赤身の色が鮮やかか
お肉の色が赤く鮮やかなほうが、新鮮であるといえます。真っ赤というよりは、ピンクがかった色が理想的。
一方、茶褐色や灰色っぽくなっている肉は、鮮度が落ちているので選ばないようにしましょう。
ただし、赤黒い色をしている場合、さばいたばかりという可能性が高いです。牛肉は、さばいた直後は赤黒く、酸素と結合することでピンクがかった赤色になっていきます。
カットされた肉の重なり合った部分は空気に触れないため、赤黒くなっているケースもあります。一部のみ赤黒い場合は鮮度が落ちているわけではない可能性があるので、他の要素も併せてチェックして購入すべきか判断すると良いでしょう。
サシがキレイに入っているか
サシは、赤身の間にある白い部分(脂肪)のことです。サシが細かく入っているステーキ肉のほうが、やわらかく美味しい食感であるといえます。
脂があまり得意でない方は、サシが少なめの赤身肉を選ぶのがおすすめです。
なお、肉の境目の白い部分はサシではなく「スジ」です。噛み切るのが難しい部分のため、お子様や高齢の方は選ばないほうが良いでしょう。
ドリップは出ていないか
ドリップとは、肉のトレイに溜まっている血液のような液体のことです。赤い血のように見えますが血液ではなく、肉の細胞内にある水分や旨味成分です。
つまり、ドリップが溜まっている肉は、美味しさが失われている証拠。購入する際は選ばないようにしましょう。
購入後、ドリップが出てきてしまった場合、そのままにしておくと肉が傷んでしまいます。できるだけ早く水分を拭き取っておくことが大切です。
ステーキ肉の選び方|部位による違い
ステーキ用の肉は、選ぶ部位によって脂の乗り方や食感が異なります。好みの部位がわからないという方に、それぞれの特徴を紹介します。
- サーロイン
- リブロース
- 肩ロース
- ランプ
- ヒレ
- Tボーン
- ミスジ
詳しく見てみましょう。
サーロイン
サーロインは、牛の腰の上部あたりの部位です。
サーロインという名称は、その美味しさから英国貴族の称号「Sir(サー)」が与えられたといわれています。その名のとおり、高級部位であり牛一頭から取れるのはわずか20kg程度。
脂身の旨味と赤身の濃厚さ、両方を味わえます。
リブロース
リブロースは背中側、肩ロースとサーロインの間の部位です。霜降りになりやすく、サーロインと同様に高級部位とされています。
霜降りになりやすく、脂身の濃厚な味わいを楽しめます。
肩ロース
肩から背中部分にあたる、ロースの部位。やわらかく適度な脂肪と赤身の美味しさを味わえます。
しっかりとした肉の食感を楽しみたい方は、肩ロースがおすすめです。
ランプ
ランプはもも肉の一部で、腰からお尻にかかる部位。もも肉の中でもやわらかく、赤身の濃厚さが特徴的です。
脂っぽさが少なく、牛肉本来の味を味わえます。
ヒレ
サーロインに近い腰あたりの部位。牛1頭から2本しか取れない、希少価値の高い部位です。
赤身が特徴的でやわらかさを楽しめます。ただし、焼きすぎると硬くなるためミディアムレアやレアで食べるのがおすすめです。
なお、最高級部位とされる「シャトーブリアン」はヒレの真ん中あたりの部位を指します。
Tボーン
Tボーンは、十字の背骨を挟んだロースとヒレがつながった部分です。サーロインとヒレ、両方を一気に味わえるオトクな部位と言えます。
ただし、ロースとヒレの美味しさをそれぞれ味わうには焼き方に工夫が必要です。
ミスジ
ミスジは、腕の部分にあたります。牛1頭から2kgほどしか取れない希少な部位です。
焼き肉では特上カルビと呼ばれる部分。腕肉は比較的硬いとされていますが、ミスジは霜降りでやわらかく食べやすいのが特徴です。
ステーキ肉の選び方に関するよくある疑問
ステーキ肉の選び方に関連する、よくある疑問を3つ紹介します。
- 購入した肉を美味しく保存するコツが知りたい
- 失敗しない解凍方法は?
- ステーキの焼き加減はどれを選んだらいい?
それぞれのポイントを把握して、より美味しいステーキ肉を楽しんでください。
購入した肉を美味しく保存するコツが知りたい
購入した肉をいったん保存する場合、冷蔵か冷凍の選択肢があります。
冷蔵庫の場合、保存期間の目安は5日以内、冷凍庫では1ヶ月以内です。ただし、牛肉は酸素にふれると酸化して風味が落ちます。保存する際は、ラップ等でしっかり密閉することが大切です。
失敗しない解凍方法は?
冷凍したステーキ肉は、常温で解凍するとドリップが出てしまいます。また、菌が繁殖しやすく食中毒の危険もあるため、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。温度の低いチルドルームに入れるのが理想的です。
なお、厚さ1cmのステーキ肉の場合、8時間くらいが解凍時間の目安。どうしても時間がないときは、流水解凍という方法もあります。密閉したビニール袋にステーキ肉を入れて、水道の水を流しながら解凍していきます。
ステーキの焼き加減はどれを選んだらいい?
ステーキの焼き加減をいくつか紹介します。
- レア:表面のみを焼き、中は赤い状態
- ミディアムレア:レアとミディアムの間の焼き具合
- ミディアム:全体に火が通っている状態
- ウェルダン:しっかり火を通した状態
選ぶ部位によって、ふさわしい焼き加減は異なります。たとえば脂の少ないヒレの場合、ミディアムやウェルダンにすると硬くなりすぎる可能性があるため、レアやミディアムレアがおすすめです。
食べる人の好みもあるので、好きな焼き加減を選んでみてください。
ステーキ肉の選び方のポイントを知って美味しい肉を味わおう
美味しいステーキ肉を選ぶ際は、サシの入り具合やドリップの有無など、目で見てわかるポイントがいくつかあります。また、選ぶ肉の部位により味わいも大きく異なります。
本記事で紹介した、選ぶポイントや部位の特徴などを参考にして、ぜひ美味しいステーキを自宅でも楽しんでみてください。
肉の名門、加茂川では美味しいステーキ肉を全国にお届けしています。熊本の大自然で育ったやわらかくヘルシーなあか牛、高級な九州産の黒毛和牛、黒毛和牛と乳用牛である味彩牛と、好みの種類を選べます。のしにも対応しているので贈答品にもおすすめです。
ぜひご自宅で、美味しい熊本の牛肉を味わってみてください。