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「すき焼き×卵」最高の組み合わせはなぜ始まった?卵以外のおすすめ味変食材も

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目の前にあるのは、甘じょっぱく味付けされた、アツアツの牛肉!

さあ、鉄鍋からお肉を一枚、やさしく取り上げましょう。
溶き卵にくぐらせて口に運べば……、卵が肉のうまみを包み込み、まろやかにとろけます。

このまろやかさは「すき焼きには、卵がないと!」と感じさせる一因です。

でも、そもそもどうして、すき焼きに卵をつけるのでしょう?

今回は「すき焼き×卵」という、相性抜群な組み合わせが生まれた理由に迫ります。

実は少なからず存在する「すき焼きには卵をつけない」という人の主張や、試してみたい卵以外の組み合わせも紹介します。

すき焼きを囲む食卓での話題にピッタリ、すき焼きと卵にまつわるあれこれを見ていきましょう。

すき焼きに卵をつけるのはなぜ?歴史的背景から見る4つの理由

すき焼きに卵をつける理由は、諸説あります。

すき焼きにまつわる歴史的背景も踏まえながら、すき焼きに卵をつける4つの理由を解説します。

説(1) 高級食材の組み合わせを楽しむため

日本人が鶏卵を食べるようになったのは比較的新しく、江戸時代以降といわれます。それ以前は殺生を禁じる仏教のおしえにより、鳥の卵を食べることはタブーとされていました。

一方、牛肉が食材として広まったのは、明治時代です。文明開化により欧米の食文化が日本に紹介され、牛鍋の流行とともに牛肉も市民権を得ました。
牛鍋屋の数も、1873年(明治6年)の74軒(浅草・神田界隈)から1877年(明治10年)には558軒(東京全体)に急増したといわれています。

さてこの卵と牛肉、ともに当時は高級食材の代表格でした。

◎ 卵
江戸時代の末期、かけそば一杯16文に対して、ゆで卵一個が20文と、かけそば以上の価格だったという記録があります(『守貞謾稿』)。当時の鶏は、現代のように毎日産卵するように改良されていません。鶏本来のペースで、5~6日に1個、産卵していたようです。
産卵数が少ないことが、卵の高級食材化に拍車をかけました。
◎ 牛肉
牛は古来、農家の大切な労働力でした。牛鍋がブームになったといっても、すぐに牛肉の生産量を増やせるわけではありません。日本で最初の牛鍋屋ができたのは、1862年(文久2年)です。しかし、牛の肥育が始まったのは1884年~1885年(明治17~18年)のことでした。
さらに牛の枝肉(セリ用の牛)の生産が始まったのは、それから32年後の1894年(明治27年)です。ブームに対して牛肉生産が十分でなく、明治時代の牛肉は高級食材でした。

当時の人は「高級食材に高級食材を」と考え、限られた人しか手を出せない組み合わせを楽しんだのでしょう。
ちなみに明治時代、牛肉ブームの立役者となったのが明治天皇です。天皇という当時の最高権力者が、牛肉や卵を美味しそうに食べる姿は、庶民の牛肉に対する憧れを掻き立てました。

やがて牛鍋がすき焼きとなり、一般に広まる過程で、卵と組み合わせる食べ方も浸透したと見られています。

牛肉も卵も栄養価が豊富です。戦争が絶えなかった当時、身体づくりや体力づくりが必要だった兵隊にも、牛肉や卵は愛されたそうです。

説(2) 味に深みをプラスするため

そもそも、明治時代の文明開化まで日本人が牛肉を食べなかったのは、古来続いた肉食禁忌の文化にあります。

675年(天武4年)に天武天皇が発布した「牛・馬・犬・猿・鷄食の禁止令」にはじまり、811年(弘仁2年)には嵯峨天皇が肉食取り締まりの強化を発表、そして有名な1687(貞享4)年の「生類憐れみの令」など、日本は表向きには肉を食べない国として続いてきました。

ただ人々は、お上の目をかいくぐって、こっそり肉を食べていたようです。

さてそんな江戸時代、庶民が好んで食べていたのが軍鶏でした。軍鶏はシャモの一種で、闘鶏用に飼われていた鳥です。

闘鶏用だけあって脂が少なく、味は淡白。庶民は鍋にして食べる際、軍鶏の卵をつけて味に深みをプラスしていたそうです。

「肉を鍋料理にするときは卵をつける」という習慣が、明治時代になってから流行した牛鍋にも影響し、卵をつける食べ方が広まったという説もあります。

説(3) 早く食べ終えるため

江戸時代、庶民がよく食べていた鍋料理といえば、先に紹介した軍鶏鍋や鴨鍋、どじょう鍋でした。

これらの鍋は、最後に残った具材を卵でとじ、食べることもよくありました。

明治時代になり、牛鍋が広まった際も「最後に卵でとじる」食べ方が残っていたといいます。

ところが、そこは気の早い江戸っ子のこと。美味しい牛鍋の最後に、卵を流し込み蒸し上げる時間が待てなかったようです。
「てやんでい、こちとら江戸っ子、待ってられるかい!」と言ったかはわかりませんが、卵を蒸し上げるのではなく、先につけながら食べたのがはじまり、とする説もあります。

またアツアツに煮えた肉を溶き卵にくぐらせると、適度に冷めて食べやすくなります。肉を冷ませる点も、溶き卵が「早く食べたい」江戸っ子に支持されたのかもしれません。

説(4) 牛肉独特のクセを和らげるため

日本人は、明治の文明開化以降、牛肉を食べるようになりました。初めて食べる牛肉に、独特のクセを感じたのも、やむを得ないことでしょう。

クセを和らげ食べやすくするために、卵を活用したという説もありました。

ただ牛肉のきめ細やかな肉質や適度な霜降りは、卵との相性が抜群です。最初はくさみ取りとして取り入れられた卵も、あっという間にすき焼きに欠かせない食材として市民権を得たことでしょう。

すき焼きに卵をつけない人も多い!その理由

「すき焼きには卵が欠かせない!」と感じる人がいる一方で、「すき焼きに卵はつけない」と主張する人もいます。

卵をつける派も思わずうなってしまうかもしれない、卵をつけない人の理由を見てみましょう。

理由(1) すき焼き本来の味を楽しみたい

多かったのは「卵をつけずに、すき焼き本来の味を楽しみたい」という声でした。

卵をつけるとマイルドな味になり、深みも増しますが、その変化を「すき焼き本来ではない」と感じる人もいるようです。

<すき焼きに卵をつけない人の理由>

  • 牛肉のうま味と味わいをしっかり楽しみたい
  • お店ごとに個性がある味つけを楽しみたい
  • 卵をつけると、すき焼きの味がぼやける気がする
  • 卵をつけると味が薄くなる

理由(2) アツアツのお肉をフウフウしながら食べたい

すき焼きの肉を卵にくぐらせると、熱が程よく冷めてあっという間に食べごろになります。早く食べたい人には、格好の手段でしょう。

ただ卵をつけない理由に、アツアツが冷めてしまうことを挙げる人もいました。

寒い冬にアツアツのお肉をフウフウしながら食べるからこそ美味しいのに、卵にくぐらせると冷めてしまい、美味しさが半減する、というのが卵をつけない理由だそうです。

理由(3) 生卵が苦手

最後は、そもそも生卵が食べられないという声も紹介します。

生卵のトロッとした食感が苦手、生卵のにおいが苦手という人が多いようです。

「お店の中には卵を割って出してくれるところもあるが、つけないのでいつももったいない…」という声もありました。

意外に合う!卵以外のすき焼き味変食材

すき焼きに卵をつけたい人も、卵はいらないひとも一緒に楽しめる、おすすめの味変食材を紹介します。

今年のすき焼きは卵以外の食材も用意し、いろいろな味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

豆乳

豆乳はしゃぶしゃぶのスープとして有名ですが、実はすき焼きにもよく合います。

おすすめの食べ方は、次の2つです。

  • 卵の代わりに豆乳につける
  • すき焼きを豆乳で煮込む

豆乳は少し温めると、大豆の甘い香りが引き立ち、美味しさがアップします。

すき焼きの具材に焼き豆腐があることを考えると、豆乳と相性が良いのも納得できるのではないでしょうか。
焼き豆腐の代わりに、崩した豆腐やおぼろ豆腐を加えても美味しいですよ。

大根おろし

どのようなメニューとも相性が良い大根おろしは、例に漏れずすき焼きともぴったりです。

たっぷりの大根おろしを散らした「みぞれすき焼き」を、見聞きしたことがある人も多いのではないでしょうか。

大根おろしは濃い目の味付けをさっぱりとさせ、食欲を増進させます。
また大根おろしには、消化を促進する成分が含まれています。大根おろしと一緒なら、お肉をたっぷり食べても胃もたれする心配はないでしょう。

<豆知識>大根おろしの消化促進成分

  • ジアスターゼ(アミラーゼ):デンプン消化酵素。消化不良を解消し、胃酸をコントロールする。
  • プロテアーゼ:タンパク質分解酵素。肉や魚を柔らかくする働きもある。

とろろ

意外なところでは、とろろもすき焼きと相性の良い食材です。

たっぷりのとろろをすき焼き鍋に投入して良し、だしで割ったとろろに肉をくぐらせて良し。

ふわふわとろとろのとろろが肉や具材によくからみ、フレッシュな味わいをプラスしてくれます。
ご自宅でのすき焼きパーティーにも、気軽に取り入れられますね。

長芋があまったら、角切りにしてすき焼き鍋に入れましょう。味が染み込んだシャキシャキの食感が、すき焼きに変化を生み出します。

梅肉

すき焼きをさっぱり食べたいときは、梅肉との組み合わせを試してみませんか。

梅肉を溶かしたソースに肉をつけると、一味変わった個性的な風味が楽しめます。梅肉自体の主張が強いため、すき焼きは薄味にするのがおすすめです。

美食家として有名な北大路魯山人は、しゃぶしゃぶに近いすき焼きを梅ソースでいただく食べ方を考案しました。この食べ方では、出汁に梅干しを酒で煮詰めた煎り酒をあわせたそうです。

七味・一味

甘めに仕上げたすき焼きに、七味や一味をお好みで振りかけてみましょう。

ピリッとした刺激がクセになり、もう一枚、もう一枚とお肉が進みます。

七味や一味は、卵に溶かしても美味しいですよ。

七味・一味はシンプルゆえに、素材の風味がストレートにあらわれます。風味豊かな材料をつかった、著名な七味・一味ショップのものを選んでみてください。

柚子やガラムマサラ、梅風味、カレー風味など、バリエーション豊富な七味を用意するショップもあります。

ご家庭で極上のすきやきを味わえる熊本・加茂川の牛肉

加茂川は、熊本県にあるすき焼き専門店です。

地元・熊本の最高品質の牛肉をはじめ、「熊本一、美味しい!」と言っていただける牛肉だけをお届けします。2018年に地理的表示(GI)に登録されたばかりの地元名産「くまもとあか牛」も取揃えています。

「すき焼きの味は、肉の品質で決まる」といっても過言ではありません。

最高級の牛肉でつくるすき焼きは、芳醇な旨味とジューシーな食感が口いっぱいに広がり、恍惚の味わいです。

今年の冬は「熊本のすき焼きなら、加茂川!」と地元の方から大絶賛をいただく、加茂川のお肉ですき焼きをつくってみませんか。
脂肪が程よく、霜降りが美しい熊本の牛肉を、熊本から全国にお届けします。

加茂川元舗のオンラインショップを見てみる

まとめ

すき焼きに卵をつける食べ方は、明治時代に牛鍋が広まったときに一般化したと考えられています。
ただ、その起源には諸説あります。「高級感を楽しむため」「味をまろやかにするため」、さらには「江戸っ子が早く食べ終われるように」などなど。

ただ、すき焼きの牛肉と卵の相性が抜群であることに、明治時代の人も異論はなかったようです。
じゅわっと広がる牛肉のうま味を包み込む卵のまろやかさに、明治の人も舌鼓を打ったことでしょう。

そんなすき焼きは、ワンランク上の牛肉でつくるとたまらない美味しさです。熊本を代表するすき焼き専門店が厳選した牛肉を、ぜひご賞味ください。加茂川元舗では、くまもとあか牛をはじめ、熊本県産味彩牛、九州産黒毛和牛など、最高品質の牛肉を取り揃えています。